モラハラが起こる原因とモラハラをする夫や妻への対策まとめ

モラハラとは言葉の暴力や攻撃的な態度で相手を支配しようとする行為のことを言いますが、最近はモラハラが原因で離婚してしまう家庭も増えてきています。結婚前は優しかったのに、突然言動などが豹変することも多いのがモラハラの特徴ですが、そもそももハラハラになる原因は何なのでしょうか?

今回は、モラハラで離婚をすることになる原因などを確認しておくとともに、モラハラへの対策などを見ていきましょう。

 

モラハラとなる行為とモラハラをする人の特徴

まずは簡単にモラハラをする人の特徴を見ていきましょう。モラハラは、正式名称はモラルハラスメントといって、相手を暴力ではなく、言葉や嫌がらせによって精神的に傷つける行為のことを言います。

モラハラとなる主な行為

具体的にこれをしたらモラハラですといった基準はありませんが、主に下記のような行動がモラハラとして認知されている行動の特徴になります。

  • つねに上から目線
  • すれ違いざまに捨て台詞を吐く
  • 自分を正当化する
  • 小さなミスを責め続ける
  • ある日突然無視が始まる
  • すぐ人のせいにする
  • 暴力は振るわない
  • 何をやっても怒るし
  • 何もやらなくても怒る

結局のところ何が正解の行動なのか、判りにくいというのが最も特徴的な部分ではないでしょうか?

モラハラをする人の特徴

モラハラをする人かどうかは正直言って判断が難しく、一見してモラハラをする人かどうかはわからないでしょう。ただ、モラハラをする人には共通する特徴があると言われています。

  • 自信過剰
  • 自我が強い
  • 自己中心的な考えをする
  • 束縛や依存が激しい
  • 計算高い
  • 自分に見た目をやたら気にする
  • 自分を正当化するのが得意
  • 人を利用価値でしか見ない
  • 人には厳しく自分に甘い
  • 他人の前では別人だ
  • 同情心を誘ってくる
  • 外見はやたら良い
  • 結婚前は優しい
  • 都合が悪いと無視をする など

細かい項目をあげればキリがありませんが、こう言った嫌な奴の行動がどんどんエスカレートしていくことで、モラハラという行為に変わっていくようです。

 

モラハラの原因となる3つの要素と14の理由

では次に、なぜモラハラが起きてしまうのか、モラハラの原因と思われるものを3つの要素に分けてご紹介していきます。

モラハラの原因1:幼少期からの家庭内環境が影響している

モラハラが起きる原因には様々な要因がありますが、最も大きな原因の一つとして、幼少期の家庭環境に原因があると言われています。

親の過干渉

親の過干渉(かんしょう)とは、子供のやることにいちいち口を出し、本人が望んでいないことまで勝手にしてしまうこととされています。幼いころの道路に飛び出すといった危険な行為を止めるものとは違い、勉強への圧力や将来の職業の斡旋、幼少期から友達付き合いなど口を出す、習い事の強制などを強行した結果、子供は「親の意見は自分の意見」だと思う様になり、自分の気持ちがわからないということになってしまう傾向があります。

親への反発があればまた話は違った方向に進む可能性はありますが、素直に受け入れてしまう性格だった場合、自分の存在価値を証明しようと、自分より弱い立場の人間を貶めることで自分の価値を確かめようとする人が出来上がります。

ネグレクト及び家庭内暴力

幼少期に育児放棄(ネグレスト)を受けていたり、暴力(DV)にさらされてきたなら、「自分を大切にする気持ち」や「自分は愛されるべき存在だと感じる気持ち」が育ちにくくなっており、何をしても人の顔色を伺ったり、自分を粗末にする、劣等感を抱きやすいと言われています。
参考:DVをする人の特徴|男女別で知っておくべきDVの特徴まとめ

とくに、自分の心を開放することが少なくなり、表面的にはよい人を演じているものの、他人からの評価が下がらないか極度に心配したり、劣等感を優越感に変えるために、配偶者や子供へのモラハラや暴力を振るうことで、精神状態を保つようになります。

父親がいない(不在)

本来子供というものは、幼少期に両親のマネをすることで自制心を学んでいき、母親の保護や父親の背中を見ることで「自分は愛されている」という安心感を得ていくとさています。しかし、父親が不在の場合は母親の仕事が忙しいケースが増え、子供にかまってあげていないという罪悪感から甘やかしてばかりになり、バランスの取れない家庭になっていきます。

このように、父親と呼べる存在との関わりが薄い場合や、甘やかすだけの母親の側で過ごすうちに、本来父親から学ぶべき自制心を学ぶ機会をなくしていき、自己肯定感が下がってしまう傾向があるようです。

親からもモラハラを受けていた

幼少の頃から自分もモラハラを受けていると、高い確率で自分もモラハラをする傾向にあります。幼少の頃に言われ続けたコンプレックスが募っていき、親が外面と内面を使い分ける様子を見ていくうちに、使い訳が上手い大人に成長する人もいます。

言い訳が上手いことが必ずしも悪いわけではありませんが、そう言った人間と長時間いることで周りに悪影響を及ぼす可能性は否定できませんね。

親が過保護だった

親からずっとかばわれる生活をしていると、親の言う通りにしていれば何もしなくてもよいので、外で騒いで迷惑をかけた場合でも、「こんなところへ連れてきたお母さんが悪かった」となり、「自分は何も悪くない、悪いのはすべて人のせい」という責任転嫁が生まれていきます。

モラハラの原因2:もともと持っていた性格的なもの

幼少の家庭環境の悪さもありますが、大人になってから性格の形成が歪み、モラハラに発展することもあります。

昔から自信過剰だった

モラハラをする人になる原因として、昔から自信過剰な人が多いことも特徴のひとつにあげられます。育った環境が悪いといえばそれまでなのですが、子供にも意思があり自分で物事を考えますので、自分の考えが常に正しいと考える自信過剰な性格だった場合、子どもの頃から成績優秀だったなら、モラハラ夫になりやすいという傾向もあります。

気が小さい

気が小さいということは、自我が弱い・性格が弱いということです。つまり、いつ自分の立場が脅かされるかわからないなどの気持ちから、相手を強い言葉でねじ伏せようとする傾向があります。

心配性

気が小さかったり、自我が弱い方は精神面にもろい面もあります。そのため、配偶者が恋人を必要以上に束縛したがる、自分の所有物として考える傾向が強くあります。これは全て自分の心配性な一面から来ています。相手は全て自分の所有物ですので、何をしても良いと考えていますが、面倒なのは同時に捨てられるかもしれないと考えていることです。

捨てられない為には、何としても相手を支配して繋ぎとめておこうとして、その手結果、恐怖や支配をすることでモラハラをする人へと変貌していきます。

仕事上のストレス

単純に仕事に対して感じるストレスが原因の場合もあります。仕事で抱えるストレスの発散として、モラハラに発展するというケースもあります。完全に八つ当たりですが、特に仕事で受けたストレスは一番身近な家庭で発散する傾向が強くありますので、こう言ったこともモラハラに発展する原因です。

モラハラの原因3:付き合った彼女や妻による外的要因

モラハラをする人が悪いのですが、相手がモラハラをするのは、実は女性の性格が災いしているケースも意外と多くあります。優しかった夫を変えてしまうキッカケは、自分が作っている可能性もあります。

彼女や妻に依存されている

好きな相手とはいつでも一緒にいたいという気持ちを表に出し過ぎていると、相手に引かれるばかりかモラハラのキッカケを作る可能性が高くなります。一方的な依存は負担を与え、イライラの原因に繋がります。

  • 基本的に離れたくない
  • 連絡がないと不安
  • 極度の寂しがり屋 など

そのストレスによって暴言を吐いてしまったり、いきすぎた依存を見せることで、『自分の好きにしていい』という錯覚を引き起こします。

彼を信じて疑わない女性だった

モラハラの被害としてよくあるのが嘘をついて相手を陥れることです。相手を簡単に信用してしまう女性だと、自分から付け入る隙を与えているようなものですので、そういった女性はモラハラの被害に遭いやすいと言えますし、なんでも自分のことを信じる方だと、相手も調子に乗ってきますので、自然とモラハラをしやすい人にしていってしまいます。

男性に尽くしやすい

母性本能や包容力という言葉で片付けてしまえばそれまでですが、「コイツは何でも言うことを聞く」都合のいい女という評価を受ける可能性があります。そうなれば、相手のもハラハラ度は高まるばかりですので、いずれは本格的なモラハラにつながる原因になります。

決定権はいつも男性にある

デートプランや食事の場所、自分の将来やファッション・髪型などを全て相手の要望通りにしてしまう女性も要注意です。恋人に関する判断を委ねていると「俺が決めてあげないとコイツはダメになる」と、いつしか自分の意見を押しつけるようになります。

 

モラハラをやめさせる|逃げる為の5つの対策

モラハラをしてしまう人は、その境遇や幼少期の家庭環境をたどると、モラハラ行為におよんでしまうことが仕方ないと思ってしまうかもしれません。しかし、どんな過去があろうとモラハラをすることはいけないことであるため、モラハラをされたら以下の3つの対策を試してみましょう。

1:無関心を決め込む

モラハラ夫は基本的に妻の言動を否定してきます。そこで、相手のモラハラ言動をさらに否定しようとしても基本的には聞く耳を持ちません。なぜならモラハラ加害者は自分がモラハラをしていることに自覚的でないからです。

自覚していない相手に注意や意義を唱えても、効果は望めないでしょう。そのため、ここで取るべき方法はモラハラ行為に対して関心を示さないことです。モラハラ夫に対しては、愛を求めず労わないようにしてみましょう。

モラハラ加害者が求めるのは、相手を恐怖によって支配することです。しかし、あなたがモラハラされても反応しなければ、モラハラのやりがいがなくなっていきます。最初は難しいかもしれませんが、相手のモラハラがうまくいかないように、相手の言動に関心を示さないようにしましょう。

2:モラハラの言動を受け流す

モラハラ被害者に共通することとして、相手のモラハラ言動を真に受けて落ち込んでしまうということがあります。モラハラを日常的に受けている人は、相手がこんなに怒るのは自分がダメだからだ、と思い込んでしまいますが、悪いのはモラハラの加害者です。

そこで大切なことはモラハラ言動を受け流すことです。相手のモラハラを受け続けると、自分が悪者であるという気持ちが強まってきてしまうので、相手の言動は他愛もないことだとして受け流しましょう。自分勝手なモラハラを受け続けていても埒が明きません。

3:別居|離れて暮らす

モラハラは日常的生活のなかで当たり前のようになされることが多いです。そのため、一旦モラハラ夫と離れて生活することは有効です。子供がいるとなかなか難しい場面もありますが、どうしても耐えられない状況であれば時には逃げるということも有効な選択肢になります。

我慢しすぎてあなたの心身が壊れてしまっては元も子もありません。実家や友達の家、またはアパートを借りる、公的なサポートを受けるなど対策はいくつかあります。我慢しすぎずに距離をあけると、モラハラ夫も冷静に事態を理解してくれるかもしれません。

4:警察や専門機関・弁護士に相談する

警察ではモラハラやDVに関する相談を「生活安全課」で受付いますし、行政の「配偶者暴力相談支援センター」というものが各都道府県に必ず複数存在しますので、こう言った相談窓口を利用されるのも良いかと思います。

ただ、警察は夫婦げんかの延長として扱う可能性は高いですし、行政の相談窓口も決定的に強い機関ではありませんので、法的な解決手段もとれる弁護士に相談された方が、離婚を含めた根本的な解決が出来る可能性は非常に高いと思います。

5:離婚する

どうにもならなければ離婚をするというのも一つの手で。相手のモラハラがひどいのに無理をして一緒にいる必要はありません。もし子供がいた場合ならなおさら悪影響を及ぼす可能性も高くなりますので、検討の余地は十分にあるでしょう。

離婚の方法としては「協議離婚」「調停離婚」「裁判離婚」の3つの方法がりますので、詳しくは「離婚の手続き|離婚をする際に知っておくべき手続きの流れ」を参考にしてください。

 

モラハラが原因による子供への悪影響にも注意

モラハラをする人がいる環境で育った子供は、親がモラハラだった場合、高い確率でその子供おモラハラをするようになるといわれています。

自尊心が育たない

言葉による虐待を受けた子供は、将来的に何をしても自信がなく、自尊心が育たなくなってしまう可能性があります。

人を傷つけても気づかない

小さい頃に親からモラハラを受けた子はそれが当たり前になっているため、友人などに言葉の暴力を振るってトラブルになっても、何が悪いのか全く分からない人間になっていく可能性があります。

人を蔑む価値観が植えつけられる

家庭内で、例えば母親に対して日常的にモラハラをしている光景を目にしている場合、子供は父親が母親を馬鹿にしているように見えるので、そういうものだという価値観を植え付けてしまう恐れがあります。

そうなると、いつも怒られている母親の言うことを聞かない、弱い立場の者をいじめる、人の存在の全否定、あることないこと悪口を言ったりする、という言動に現れることもあります。

キレやすくなる

怒鳴る、威嚇する、無視するなどでしか自己表現ができない子どもに成長する恐れもあります。また、些細なことでキレやすい性格になりやすく、基本、暴言口調で自己表現をするケースもあります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。モラハラの原因とされることを紹介してきましたが、モラハラは性格の悪い人間という印象を強く受けたかとは思いますが、モラハラは病気ではないので治療できる類のものではないことに注意が必要です。

もし、いきすぎたモラハラ行為が原因で離婚を検討している、あるいは現状をどうにかしようとお考えなら、モラハラが得意な弁護士などの無料相談を利用して、今後の対策などをご検討されることをおすすめします。

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ABOUTこの記事を監修した法律事務所

2016年1月に寺垣弁護士、佐藤弁護士の2名により設立。現在の在籍弁護士は14名(2018年1月時点)。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。