セックスレスで離婚する際に高額な慰謝料を獲得する手順

セックスレスでも慰謝料は請求することはできますが、その時にきになるのはセックスレスの慰謝料相場がいくらになるのかということですが、慰謝料の相場は約50万円から100万円になります。

ただ、セックレスとなった事情や原因などのもろもろの事情を含めると300万円を超えるケースもあるため、一概に相場を算出することは難しいと言ったことが言えます。

今回はセックスレスの慰謝料を請求し、できるだけ高額な慰謝料を獲得する為に、知っておくべき知識をご紹介していきますので、参考にしていただければ幸いです。

 

セックスレスで慰謝料が請求できる場合とは?

セックスレスの慰謝料を請求する前に、セックスレスで慰謝料を請求できるのかどうかを知っておく必要があります。基本的には慰謝料の請求は可能なのですが、場合によってはできないこともありますので、その基準を知っておきましょう。

セックスが可能であるのにしないという前提が必要

「相手からセックスを求められてはいるが拒否」もしくは「相手とセックスをしたくない」という理由が、セックスレスに発展する主な原因ではありますが、慰謝料を請求するには、こちらが求めているのに、特に理由もなく拒否されているという前提が必要になります。

セックスができない理由があれば慰謝料は請求できない

ただ、セックスをしたいけど出来ない場合は話が変わってきて、健康面に何らかの不調があったり、身体的理由(EDなど)でセックスレスとなった場合には、病院での治療やカウンセリングが必要となりますから、セックスレスになっても仕方がない事情がある場合は、相手に対して一方的に慰謝料を請求することはできません。

セックスを拒まれる回数が多いこと

具体的に何回拒まれれば慰謝料が請求できるという線引きはありませんが、過去の裁判所での判例では1回や2回セックスを拒んだ程度では、夫婦関係を破綻させる原因として、セックスレスと判断されてはいないようです。

セックスレスの期間が1年以上ある事

また、セックスレスと判断される基準としては、1年以上セックスレス状態が続くことが条件とされています。それ以下では慰謝料を請求しても却下されることが多いでしょう。

それらを証明する証拠がある事

さらに、上記のような「セックスレスの回数が多いこと」「セックスレスの期間が長いこと」「セックスレスになった理由がないこと」を証明していく必要があります。

 

セックスレス慰謝料相場と慰謝料の決まり方

では次に、セックスレスで獲得できる慰謝料の相場について見てきましょう。

セックスレスの慰謝料は100万円が相場

過去、裁判所から出た判例を見てみると、セックスレスの慰謝料の相場だけ100万円から300万円の間が多くなります。ただし、あくまで目安ですので、参考程度に頭に入れておくのが良いでしょう。

セックスレスが条件を満たしているなら慰謝料が発生する可能性は十分にありますが、そもそも慰謝料は精神的苦痛に対する賠償金ですので、セックスレスによる精神的苦痛が思いと認められれば、相手に要求できる慰謝料も高額になっています。

離婚しない場合は慰謝料は低くなる

セックスレスでも不倫でも、離婚をしない場合は慰謝料の額は低くなっていきます。離婚に至らないということは、慰謝料を請求する理由がそこまで精神的な苦痛を与えていないということになります。つまり、軽く見られることが多いということですね。

協議離婚なら慰謝料は原則自由に決められる

離婚には主に協議離婚と離婚調停、離婚裁判の2つの方法がありますが、協議離婚でお互いの合意があれば、慰謝料の額は基本的には自由に決めることができます。つまり、セックスレスの慰謝料額に相手が合意をすれば、定時した額で特に問題なく成立するといえます。

セックスレスの慰謝料をできるだけ増額させる3つの方法

できることなら高額な慰謝料を獲得したいというのが本音だとおもいますので、セックスレスの慰謝料をできるだけ引き上げる為にできることをご紹介していきます。

慰謝料の額を引き上げる3つの事情

慰謝料の相場を高額にするための事情は以下のようなものがあります。

請求する側の事情

  • 資産や年収などの収入が少ない
  • 相手の方が年齢が高い
  • 社会的地位が低め、もしくは収入が低めの職業に就いている

請求される側の事情

  • 資産を多く持っている
  • 収入が高い場合
  • 相手よりも年齢が高い
  • 社会的地位が高い、収入が高いと思われる職業に就いている
  • 生活費を支払っていなかった
  • 性行為をしようとする努力がない

その他の事情

  • 婚姻期間が5年から10年以上で長い
  • セックスレスの期間が三年以上と長い場合
  • 結婚後一度もセックスをしていない
  • セックスレスのきっかけが相手方の不倫である
  • 夫婦間はセックスレスだが不倫相手とはセックスしていた など

など上記の内容に当てはまれば、慰謝料は増額していくでしょう。
参考:離婚慰謝料の相場とできるだけ慰謝料を高額請求する方法

セックスレスである事を証明する証拠を用意する

高額な慰謝料を獲得するには、セックスレスでる事実を裏付ける証拠を揃えておくことが重要で、具体的には以下のような証拠を取っておくと良いでしょう。

  • セックスレスであることをつづった日記
  • なぜセックスレスになったかが客観的にわかるもの
  • いつからセックスレスになったのかがわかるもの
  • 外でセックスをしていたことが証明できるもの
  • 就寝のタイミングの状況を記載したもの  など

実際に有効となる証拠かどうかわからない場合は、一度弁護士に相談されるのが良いかと思います。

慰謝料請求が得意な弁護士に依頼する

離婚案件が得意な弁護士であれば、セックスレスで慰謝料を請求する様な問題にもなれていますので、あなたが適切な慰謝料の請求をしているとわかれば、増額の為の証拠集めのアドバイスをくれたり、有利となる証言をしてくれます。

また、相手方との交渉も全て任せることができますので、離婚に発展した様な場合でも相談に乗ってくれるでしょう。

 

セックスレス慰謝料の請求する手順

では、実際に慰謝料を請求する為の手順についても解説していきますので、参考にしていただければと思います。

まずは話し合いで請求する

まずは、夫婦間でも話し合いをするのが良いでしょう。相手方に希望する慰謝料を支払ってくれるように要求しますが、具体的には、直接会ったり電話で話ができる場合でも、やり取りの証拠を残しておくために、メールやLINEなどで慰謝料の請求について伝えることをおすすめします。

話し合いで解決しないなら内容証明郵便を送る

内容証明郵便とは、「誰が出したのか」「誰宛に出したのか」「どんな内容が書かれているか」「いつ出したか」を証明してくれる郵便局のサービスのことです。なぜ普通の郵便ではなく内容証明郵便で送ると良いのかというと、内容証明書を郵便で送ることで、裁判での利用価値も高くなります。

また、内容証明書は公的な書類の様な体裁を整えているため、精神的な圧力を与えることも可能です。費用も1,200円~2,000円程度と比較的安いものではありますから、ケチらずに利用することをおすすめします。

離婚調停を申し立てる

もし話し合いや内容証明郵便でも交渉が進まない場合は、家庭裁判所に離婚調停の申し立てをして、調停で慰謝料の請求を行うのが良いかと思います。具体的な離婚調停の流れや、どうやったら離婚調停で慰謝料の増額ができるかは、下記の記事を参考にしてください。

離婚調停でも無理なら離婚裁判に

万が一離婚調停でも話しがまとまらなかった場合には、離婚裁判で慰謝料を請求することになります。裁判ともなれば弁護士に相談や依頼をする必要性が増しますので、事前に「離婚が得意な弁護士に相談」して、どの様な対策が取れるのかを確認しておきましょう。

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セックスレスの慰謝料の支払いを確実にするには?

慰謝料の請求自体は協議離婚でも離婚調停でも離婚裁判でも可能ですが、協議離婚の場合は「離婚協議書」を作成して、慰謝料の支払いに関する細かい要件を書いておくのが良いでしょう。

また、協議離婚所はそのままではただの紙切れですので、公正役場にいって公正証書にして残しておくことで、仮に相手が慰謝料の支払いに応じなかった場合でも、慰謝料を強制的に支払わせることができます。
参考:離婚協議書の書き方と公正証書にして効力を最大にする方法

 

もし慰謝料請求を何からすればわからない場合

もしセックスレスを理由に離婚や慰謝料を請求したい。しかし、何から手をつけたらいいのかわからないなら、まずは離婚が得意な弁護士の無料相談を検討してみましょう。

離婚関係の法律に詳しい弁護士の方が、解決できることも多く、法的なアドバイスももらえますので便利です。(弁護士でない者が法律について人にアドバイスするのは法律違反になります)

離婚に詳しい弁護士であれば、セックスレスを原因とした離婚が法律上できるのか、そもそも慰謝料の請求ができるのかも、法的な目線から判断してもらうこともできますし、夫婦間の間に入って交渉の代理ができるのも弁護士だけになります。相談だけなら相談料も無料ですので、一度相談に行かれることをおすすめします。

参考記事

 

まとめ

セックスレスによる慰謝料については以上になります。なぜセックスレスとなっているのか、本当に原因は何もないのかを一度考えた上で、高額な慰謝料を獲得する為に、今回の内容が参考になれば幸いです。

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ABOUTこの記事を監修した法律事務所

2016年1月に寺垣弁護士、佐藤弁護士の2名により設立。現在の在籍弁護士は14名(2018年1月時点)。遺産相続、交通事故、離婚などの民事事件や刑事事件、企業法務まで幅広い分野を取り扱っている。